子供に思うこと

陶器でできた怪獣の貯金箱を見ると、いつも子供のことを思い出す。

彼ももうすぐ23歳になるのだけれど、別れてから何度かしか会っていない。

弟の告別式で顔を合わせてから半年になるが、連絡もつかない。

仕事がたいへんかもしれないが、何らかの様子が分かれば安心することもあるのにと

思う。

元気でいてくれればいいだけだけれど、たわいのないことで日々のやり取りがあれば

と感じることもある。

自分の父との関係もそうだったのかもしれないけれど、母親の存在も大きいと思う。

自分がこまめにメールやラインやSNSなどを駆使していけばいいのかなとも思うけれ

ど踏み切れない。

その壁は責任や希望とも違う何とも言えない霧の中にあるようだ。