この世に及んで何をいまさら。
世情がさわがしいというか、あわただしいような気もする。見ることや聞くことに敏
感になりすぎているのかもしれない。いや命に関係することなのだからこのくらいが
普通なのか。
ただ、その中でも気になるのは経済、いやお金に関係することばかりである。お金に
迫られていたり脅かされていたり追われていたりと言う気持ちは薄いからか。
お金(貨幣)は三つの要素があるそうだ。一つは様々な価値や物やサービスに交換で
きる。二つ目はそうしたことにいつでも使える。三つめは貯めることができるという
ことだという。
とても便利な利用価値である。テレビやラジオやインターネットやその他の媒体でも
共通価値として宣伝している。
保険や葬式やショッピング関係でもまずは値段や金額で始まる。それはわかりやすく
損得勘定が理解できる。
間違ってはいけないのは、幸福論とは結び付けてはいけないことだ。お金はないより
はあった方がいいとは思う。無関心よりは使用価値を知っておいた方がいい。だけど
それが人間として生きる上での価値につながってはいないことを自覚しておきたい。